静岡が誇る「茶草場農法」が2013年5月29日、世界農業遺産に認定されました。
茶草場とは、茶畑の周りでススキなどを育てる草地のことです。
秋から冬にかけ茶草場で刈った草を茶畑に敷き、有機肥料にするのが「茶草場農法」です。
この伝統的な農法はお茶の香りや味を良くすると言われています。
茶農家が茶草場の草を刈ることで希少な植物や昆虫など生物の多様性を保全にしていることが、高く評価されました。
茗広茶業のやる気NO1の“お花ちゃん(仮名)”は、茶草場農法を行う茶畑で育ちました。
仕事が休みの日には、実家の茶畑で茶摘みをしたり、草取りをしたりする働き者です。
会社では、手詰めによる袋詰めを担当しています。
茗広には6台の自動袋詰め機械がありますが、自動の機械ではできない商品があります。
粉茶、棒茶、焙じ茶を詰める時、または、袋の種類によっては手作業となります。
袋には、それぞれのお客様のこだわりがあります。
袋の大きさに対して中味のお茶の量が多く、詰めるのが大変な場合も度々あります。
そんな時は、茶の葉と会話のできる“お花ちゃん”の出番。
茶葉を粉々にしないように、マチが綺麗に出るように、そして手早く詰めていきます。
袋のシールの作業で技術を要するのは、チャック付きの袋です。
茗広は、有機JASの認証を取得しています。
有機茶を扱うときは、細心の気配りが大切です。
お茶が変わるたび、自動計量器の中の掃除を念入りにしなくてはなりません。
丁寧に黙々と仕事をするのは永山さん。“お花ちゃん”を補佐しています。
入社まもない彼女は、仕事を早く覚えたくて、いつも一生懸命なのです。