会長の今昔話

ほうじ茶の由来

焙じ茶3

 

お茶の仲間 ほうじ茶ついてお話しましょう。

ほうじ茶は日本独自のものであり、生まれた経緯は諸説ありますが、その内の一つ、特にユニークな発端話を紹介いたします。

時は昭和4年ごろ、昭和恐慌といわれた大不況時代の出来事。

当時、お茶は高級な飲み物として、一般食品の中では高価とされていた時代、大不況の煽りを喰って売れ残りのお茶が各お茶屋に山積みの事態となりました。

当時の茶の保存技術はほとんどなく、ただ茶箱に入れ倉庫に置かれたままでした。

現在の様に、冷蔵保管、酸化を防ぐため真空、窒素充填などする術もないので、二夏(2年)を越すと茶色に変質はするし異臭はするし、廃棄処分にするしかない有様。

困り果てた京都のある茶商が、飲めなくなった古い茶を京都大学の研究所に持ち込み、茶の再生をお願いしたのでございます。

大学の教授方はとんでもない物を持ち込まれたと、研究室の中で議論をし尽くしましたが、再生の知恵も浮かばず思案投げ首。

とある先生が一人の生徒に命じ、湿気ていた茶の葉を鍋で乾燥するように命じたところ、素人の悲しさよ、鍋の中で煙の出るまで焦がしてしまった。

どうせ飲み物にはならんだろうが…と思いつつ、湯を注ぎ飲んでみた処、思いもつかぬ芳ばしい香りに驚き満足。

早々、茶商にこれを持ち込むと、その変貌した美味しさに大喜び。

茶商曰く、さすが京都大学の研究室よと称賛しきり。こうして、瓢箪(ひょうたん)から駒のほうじ茶が誕生したそうな。

焙じ茶1



会長の今昔話」の記事一覧に戻る