会長の今昔話

需要衰退のリーフ茶のこれから 2         

 

お茶屋独自の「個性派ペットボトル」を作ろう 

リーフ茶の消費激減はお茶を生業としている我々にとって、非常に憂慮すべき問題であります。

2012年、お茶のリーフの消費量は4万8千トン程度と推測、緑茶の消費の最盛期の頃(今から30年前)の半分以下にまで下がっております。

それに比較して、17年前に出現した緑茶ペットボトルの生産量は、2012年は245万kl、 10年前と比較して1.5倍に伸びています。

そこで、小生はこんな風に思索してみました。

レーフ茶衰退を打開するには… “お茶屋独自の個性的で美味しいペットボトルを作ろう”

現在、日本中に はびこっている緑茶ドリンクは、一企画、大量商品のものしか出回っておりません。

リーフ茶に数多くの上下の格差があるように、ドリンクも上下の格差商品があってしかるべきと思います。

そこで考案したのがお茶屋独自で作る個性派ベットボトルです。

リーフの救世主2

 格差ドリンクの作り方

1、        水の選択

使う水は軟水のミネラルウォーターが一番よろしいですが、井戸水や水道水を沸騰させ(水道水の場合は5分以上沸騰させカルキ臭を抜く)冷ました物でも充分です。

2、        作り方

水1リットルに対し茶の葉を8gほどの割合で、使い捨ての市販品パック(ポリエステル製で‘お茶パック’と称し、100g入る大きな袋も販売されています)に入れ、一晩 冷蔵庫(5℃ぐらい)で保管、翌日茶殻を捨て、ペットボトル等の容器に入れ替え「お茶屋のドリンク」として販売。

3、        種類

茶葉の種類によって上下格差、ほうじ茶、玄米茶、紅茶、ウーロン茶などバラエティに富んだドリンクを作ることができます。

4、        容器

容器となるペットボトルは各種既製品として販売されており、インターネットで調べればすぐ判明。ちなみに国産品で1ℓボトルが45円ぐらい、外国産では半値以下で入手できそう。

5、        賞味期限

要冷蔵で賞味期限1週間。

 

このドリンクの特徴は、添加物ゼロ、本物の味が楽しめることです。

その旨さは、酸化防止剤を使用している既成のドリンクの比ではなく、お客の要望で上下多様なドリンクの製造が可能。

大手のドリンクメーカーでは絶対真似のできない小ロット多品種のドリンクで、大手に充分太刀打ちできるものと思ったのですが・・・。

 

衛生的に実際、販売できるのか?

 

まず、冷蔵庫に保管して1週間、菌検査を当社の研究室で行いました。

 

緑茶ペットボトル2

 

菌検査結果

 

緑茶ペットボトル3 

 

冷蔵保管をしている状態では、菌の発生はありませんでした。

結果として、水出し茶は、冷蔵庫で保管すれば7日ぐらいまでは香味変わらず安定して飲めますが、それ以降は菌の発生は見られませんが、味香において劣化していきます。

この製造方法で衛生法上の問題はないか、保健所に問い合わせました。

まず、水出し茶を作るためには、「飲食店営業許可」を申請します。

流し、コンロなどの設備の確認、水道水・井戸水を使用する場合は水質検査成績表の提出などの手続きがありますが、比較的簡単に許可がおりるそうです。

ただし、容器への充填が問題となりました。

こちらで充填をする場合には、次の2つの方法のどちらかをとらなくてはいけません。

1、無菌状態の場所で、人の手を介さず機械によって充填する

2、充填後、85℃で30 分間加熱する

 

1の方法は大掛かりな設備が必要で、一般の小売店には向きません。

2の方法はでは、せっかく水出しで淹れたお茶の美味しさが台無しになってしまいます。

 

ところが、充填したお茶を売るのではなく、液体のみを販売するのなら問題はないとのことです。

お客様が持参した容器、或いは、別にペットボトルの容器を買って戴き、そこへ、水出し茶を移す……この方法ならば衛生法上はOKです。

このドリンクの特徴は、添加物ゼロだということです。

既成のドリンクでは酸化防止剤を必ず使用していますが、このドリンクは全くの添加物無しで、本物の味が楽しめることです。

日本全国のお茶の小売店で独自のドリンクを作り販売を始めれば、その旨さは、既成のドリンクの比ではなく、お客の要望で上下多様なドリンクの製造が可能。

大手のドリンクメーカーでは絶対真似のできない小ロット多品種のドリンクで、大手に充分太刀打ちできるものと思いますが、いかがでしょうか?

 

水出し茶

 



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